6/21(日) TAPIOCAをつくろう!Aula de Culinária de Comida Brasileira "タピオカ編"
お昼から雨ザーザーの富士市cafe músicaで、KIMOBIG主催の「ブラジル料理教室・屋台の味!タピオカクレープ編」が開催されました。ブラジルのタピオカは、真っ白なもっちもち生地に好きな具材をトッピングするクレープのような軽食です。今回用意したトッピングは以下。タピオカもトッピングも食べ放題です!
TAPIOCAS SALGADAS/タピオカ・デリカ編トッピング
Carne seca acebolada(干し肉と玉ねぎのソテー)
Frango(チキン)
Presunto(ハム)
Tomate(トマト)
Queijo Mussarela(モッツァレラチーズ)
Queijo Minas(ミナスチーズ)
Requeijão(ブラジル風クリームチーズ)
Manteiga(バター)
TAPIOCAS DOCES/タピオカ・デザート編トッピング
Coco Ralado(ココナッツファイン)
Leite Condensado(コンデンスミルク)
Goiabada(グァバ羊羹)
Kiwi(キウイ/季節外れでイチゴが手に入らず急遽代用)
Abacaxi(パイナップル)
Banana(バナナ)
Doce de Leite(ミルクジャム)
Mel Brasileiro(ブラジル産ハチミツ)
Calda de Chocolate HERSHEY'S(チョコレートソース)
Calda de caramelo HERSHEY'S(キャラメルソース)
Canela(シナモン)
Doce de Feijão Azuki(あんこ)
料理教室の定員は10名。予想を上回る応募があり申し込み受付は早期終了となりましたが、運良く参加できた方々はブラジル人6名、日本人5名+お子ちゃまの計12名(全員富士市在住)。
まずはポルトガル語と日本語を混ぜた自己紹介からスタートし、タピオカ粉はどのようにつくられるのかマンジョッカ芋を掘るところから映像でお勉強。また、タピオカの焼き方は地域性やお店の違いがあるため様々な屋台の映像を観ました。BGMはタピオカの歌[MASSA DE MANDIOCA]で有名なフォホーバンドMastruz com LeiteのDVD!参加したブラジル人たちに笑われましたが、ここはやはり「タ・タ・タピオカ♪」とMASSA DE MANDIOCAを口ずさみながら作りたいところです。
さて、実践!タピオカスターチ(Polvilho Doce)をどのように生地にするか実際にレクチャーしていきます。今回用意したタピオカスターチは2.5kg、すでに一晩水に浸したものを参加者全員で水分を抑えふるいにかけ粉状にしました。「手がつってきた!」という悲鳴をスパルタ的にしれっと聞き流し、次はタピオカの焼き方です。タピオカの焼き方は人それぞれ。薄めカリカリが好きな人もいれば、厚めモッチモチが好きな人も。火加減などの注意点を説明し、ひっくり返すときにタピオカをポーンと宙に浮かせるとお決まりの歓声があがりました。さぁお待たせしました、実食タイム!タピオカを一口試食するにあたり、トッピングはシンプルにバターのみ。実はこの食べ方が一番おいしかったりします。
この日参加してくれたブラジル人のなかにアマゾン河口に位置するパラ州出身の方がいて、なんと彼の実家はマンジョッカ芋農園だったそうです。「うちの家族はパンを買うお金がなくて、自分の家のマンジョッカ芋畑で採れた芋を使って毎朝タピオカばかり食べていたよ。今でこそブラジル全土で食べられているヘルシーフードだけど、タピオカっていうのは本来僕たちみたいなパンを買えない人たちの食べ物だったんだよ」そう言う彼は日本に来てから20年間、ただの一度もタピオカを食べたことがないそうです。バターたっぷりの熱々もちもちのタピオカを20年ぶりに食べたその感想は…「Muuuuu! Muito bom!!んーっ!すっごいおいしい!」でした。一緒に参加された奥様と夢中でタピオカを頬張る姿を見て、主催者側は涙が出そうになりました。
ここから2班に分かれて、各自タピオカを焼き、好きなトッピングを乗せて、時間が許す限り食べ続けてもらう夢のタピオカ祭りスタート!ブラジル人に大人気なトッピングはやはりcarne seca、干し肉です。タピオカといえば、干し肉のトッピングがメジャーですが、そこにブラジルのクリームチーズ、ヘケイジョンをたっぷりのせかぶりつきます。日本人の方々にはミナスチーズをソテーし、まずは焼きチーズとして味わってもらいました。初めて食べる食感と風味に「ブラジルの食材はおいしいものばかり!」とみなさん驚いていました。
その他、ブラジルスーパーでカットしてもらったハム&チーズもシンプルながら定番のトッピングということで人気。デザートはバナナ&ミルクジャム&ハチミツ、アンコ&チーズ&パイナップルなど、参加者のアイディア満載のタピオカが次々焼き上がります。しかし、もうオナカイッパイと早々と脱落者が…。そう、タピオカのもちもち生地はすぐにオナカで膨れてしまうのです。(今ブラジルでダイエット食材としてブームなのもわかります。)
終了時間を過ぎてもなかなか食材が減らないので、タピオカ祭り延長!とはいっても2.5kgのタピオカを10人程度で食べ切るのは至難の業、余ったタピオカやトッピング具材は手分けして自宅での実践用としてすべてお持ち帰りいただきました。「当分タピオカは見たくない」、そう言いながらもまたすぐ食べたくなるのがこのタピオカなのです。
ドリンク&レシピ&お土産タピオカ付きの、タピオカをつくろうワークショップ(別名:タピオカ食べ放題祭り)、大盛況のもと無事終了しました。
先日行われた静岡県富士市・吉原祇園祭でも販売し、大人気だったこのブラジルのタピオカクレープ。今回の料理教室では様々な具材を用意したことから、ブラジルの食材を知ってもらうのにとてもよい機会となりました。また、ブラジル人の参加者が多かったため、普段接することのない日本人と富士市在住のブラジル人との交流もはかれ、cafe músicaで飛び交うポルトガル語は心地よいものでした。
ワークショップの準備や後片付けをしてくれたTABENA-DOえっちゃん、世界を旅するアーティストみほちゃん、cafe música店主ユミちゃんありがとうございました。
最後に、主催者側として何より嬉しかったことは、ブラジル人の方々からタピオカ生地やトッピングを絶賛されたことです。タピオカ生地や具材の作り方をレクチャーしてくれたパラ州出身のSaory、アマゾナス州出身のHelemに心から感謝します。
KIMOBIG料理教室レポートはこちら
http://kimobig.jp/free/cooking