KIMOBIG主催のブラジルグルメツアーから一年、ずっと温めてきた企画がやっと実現しました。東日本大震災で被災された名取市閖上の方々、そして名取交流センターのみなさまが、バスをチャーターし群馬まで来てキャッサバ芋掘りをするブラジルグルメバスツアーを…って名取からどんな想いで来てくれたのか、まずこちらのリンク先を読んでいただければと思います!
宮城県名取市「名取交流センター」...
http://natorikoryucenter.jimdo.com/交流イベント/
…結果、残念ながら助成金は出ませんでしたが、それでもたくさんの方がツアーに参加し泊まりがけで群馬まできてくれました。
久保田農園では、キャッサバ芋掘りはもちろんのこと、アマゾンのピーマンや、ジローなどブラジル野菜の収穫も体験。ランチはブラジル料理レストランへ行き、シュハスコなど驚きのブラジル料理を堪能しました。午後は大泉カルナバルでパワフルなサンバを鑑賞し、時間ギリギリまでブラジルスーパーや雑貨店でショッピングを楽しみました。
名取交流センターで日々必死に地域のみなさんを元気づけているスタッフの一人、ミリアンは日系ブラジル人です。彼女の情熱にはつくづく感動し、KIMOBIGでできることはなんでもしようと心に誓いこちらの企画がスタートしました。しかし名取から群馬はご存知の通りかなりの距離があるためその料金設定、行程、すべてが難題でさすがにツアー自体が現実的ではないような気がしたり…「もう無理することない」そう言ってしまうこともありましたが、彼女たちは名取のみんなを絶対に群馬に連れて行ってあげるんだと、諦めませんでした。
帰りのチャーターバスでは、「一体何を買ったの?」というくらいパンパンの買い物袋をぶら下げてみんなが戻ってきます。それはまるで久しぶりに大泉に来たブラジル人のよう。一人の参加者に質問するとミリアンが日々、交流センターのお茶会でブラジルの食べ物やお菓子を提供しているのでブラジルの食にとても興味があるのだと話してくれました。
以下はKIMOBIGのレポートとしてではなく個人的なコメントですが、宮城の名取でブラジル人スタッフが彼女の故郷である「ブラジル」で地域の方々を勇気づけていることを想像すると涙が止まりませんでした。お別れの時間が近づいたのでバスに乗り込み、自分は東北出身であること、被災の日にリオデジャネイロにいたことなどを話しました。東北人であると言ったときから自分の故郷の言葉でみんなに話しましたが、その時の彼らの眼差しを忘れることができません。ああ、私は東北人としてまだまだやれることがあるんだ、そういう直感です。
名取交流センターのみなさま、そしてご縁をつなげてくれた水谷さん、大切な思い出をありがとうございました。
来年はなにしよっか!?